打ちっぱなしコンクリートに外壁塗装は不要？2025.03.14

こんにちは！三和ペイント沖縄のマーケティング担当のマエザトです！

沖縄ではRC造(コンクリート造)の住宅が主流という事を以前にお話ししましたが、コンクリート造の中でも今回は「打ちっぱなしコンクリート」について紹介していきたいと思います。

• INDEX
  • 打ちっぱなしコンクリートとは？
  • 打ちっぱなしコンクリートにおける経年劣化とは？
  • メンテナンス方法と塗装の必要性
  • おわりに

打ちっぱなしコンクリートとは？

打ちっぱなしコンクリートは、型枠を外した状態のコンクリートをそのまま仕上げとして使用する建築方法です。

シンプルでモダンなデザインが特徴で、住宅や商業施設など幅広く採用されています。

また、塗装や仕上げ材を使用しないため、コストを抑えつつ無機質でスタイリッシュな外観を実現できるのも魅力です。

「塗装不要」と言われる理由

打ちっぱなしコンクリートについて時々「外壁塗装不要」と考えていらっしゃる方もいますが、その理由として…
耐久性が高い材料であり、一般的な外壁のようにペンキや塗料による仕上げを行わないことが前提のため外壁塗装やメンテナンスが特にいらないと思われることがあります。

打ちっぱなしコンクリートにおける経年劣化とは？

結論から申し上げますと、打ちっぱなしコンクリートであっても当然経年劣化は発生しますし、メンテナンスの必要性というのもございます。

実際に打ちっぱなしコンクリートにおいてはどういうダメージが発生するのか紹介いたします。

①汚れやコケ・カビの付着

打ちっぱなしコンクリートは表面に細かい気泡が多いため、雨水や汚れが染み込みやすい性質を持っています。
そのため、湿気が多い環境ではカビやコケが発生しやすくなり、黒ずみや緑色の変色が見られることがあります。

②白華（エフロレッセンス）

エフロレッセンスとは、コンクリート内部の水分が表面に移動し、石灰成分が結晶化して白い粉のようなものが浮き出る現象です。
美観を損ねるだけでなく、放置すると内部の劣化が進行する可能性もあります。

③ひび割れ（クラック）や爆裂の発生

コンクリートは硬化する過程で収縮するため、細かいひび割れが生じることがあります。
特に、外壁部分は気温や湿度の変化にさらされるため、経年劣化によるクラックが発生しやすくなります。
また、ひび割れ部分からさらに内部に水分が入り、鉄筋部分が錆びて膨張することで爆裂を発生させる場合がございます。

メンテナンス方法と塗装の必要性

打ちっぱなしコンクリートといえどもRC造などと同じようにダメージはどうしても発生します。
ではどのような形でメンテナンスをすればよいでしょうか。

①定期的な洗浄で清潔に保つ

汚れやコケの発生を防ぐためには、定期的な清掃が重要です。
高圧洗浄機やブラシを使用し、水で洗い流すことで汚れを落とすことができます。

② クリア塗装（撥水剤）の活用

コンクリートの質感を保ちながら保護できるクリア塗装（撥水剤）の塗布が有効です。
撥水剤は水分の侵入を防ぎ、カビや汚れの付着を軽減する効果があります。

③ 劣化が進んだ場合の補修・塗装選択肢

ひび割れや劣化が進行した場合は、適切な補修が必要です。
場合によっては、全面的に塗装を施し、外壁の耐久性を向上させる選択肢も考えられます。

• 補修材を使用してクラックを埋める
• コンクリート専用の保護塗料を塗布する
• 美観を重視する場合はデザイン性のある塗装を施す

おわりに

打ちっぱなしコンクリートは基本的に塗装不要な外壁材ですが、完全にメンテナンスフリーではありません。
改めて以下のポイントを押さえて、長期間美観と耐久性を維持していきましょう。

• 定期的な清掃で汚れを防ぐ
• 劣化が進む前に撥水剤などのクリア塗装を活用する
• ひび割れや劣化が進んだ場合は補修や塗装を検討する

環境や気候条件によっても異なりますが、適切なメンテナンスを行うことで、打ちっぱなしコンクリートの美しさを長持ちさせることが可能です。
塗装の有無に関わらず、定期的なチェックと対策を心掛けましょう。

それではまた次の記事でお会いしましょう！！

　　

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