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乾燥or湿潤?高温or低温?外壁塗装にやさしい環境はどんな気候?2025.11.19

気候と外壁塗装

こんにちは!三和ペイント沖縄のマーケティング担当のマエザトです!

照りつける太陽、激しい雨、湿気、寒さなど、これらの環境要因は塗装された外壁に日々ダメージを与え続けています。

それら様々な気候条件によって外壁の劣化速度は異なります。

「乾燥した気候なら外壁は長持ちするの?」 「湿気が多いとカビが生えやすいって本当?」 「高温環境は外壁に悪いの?それとも良いの?」 「寒冷地の外壁は特別なメンテナンスが必要?」

今回はさまざまな気候環境が外壁塗装にどのような影響を与えるのかを紹介していきます。

マエザト紹介

<今回の記事を書いた人>
マエザト:マーケティング課/外壁アドバイザー
大体の記事を書いてる人。
ホームページや広告関連を主に担当。

目次

  • 乾燥気候が外壁に与える影響
  • 湿潤気候(高湿度環境)が外壁に与える影響
  • 高温環境が外壁に与える影響
  • 低温環境(寒冷地)が外壁に与える影響
  • 各気候帯の外壁劣化比較まとめ
  • おわりに

 

 


乾燥気候が外壁に与える影響

乾燥気候とは?

年間降水量が少なく、湿度が低い気候を指します。
日本国内では比較的少ないですが、瀬戸内海沿岸の一部地域や、内陸の盆地などがこれに該当します。

メリット:外壁に優しい側面

1. カビ・藻・コケが発生しにくい

乾燥気候の最大のメリットは、微生物の繁殖が抑制されることです。

  • カビや藻、コケは湿度60%以上で繁殖しやすくなる
  • 乾燥気候では常に湿度が低いため、これらの発生リスクが大幅に低下
  • 外壁の美観が保たれやすい
  • 塗膜の生物劣化が起こりにくい

2. 水分による劣化が少ない

  • 雨が少ないため、外壁が水を吸収する機会が減る
  • 水分が原因となる膨張・収縮のサイクルが少ない
  • 塗膜の剥がれが起こりにくい

3. 凍害のリスクが低い

  • 水分が少ないため、凍結による破壊が発生しない
  • 寒冷地でも乾燥していれば凍害リスクは低い

デメリット:注意すべき劣化要因

1. 塗膜の乾燥収縮によるひび割れ

乾燥気候の最大のリスクは、塗膜の乾燥収縮です。

  • 塗料に含まれる水分や溶剤が過度に蒸発
  • 塗膜が収縮し、細かいひび割れ(クラック)が発生
  • 特に温度変化が激しい地域で顕著

2. 紫外線の影響を受けやすい

  • 乾燥気候は雲が少なく、晴天率が高い
  • 紫外線が強く長時間照射される
  • 塗膜の劣化が促進される

3. 砂塵による物理的ダメージ

  • 乾燥地域は風で巻き上げられた砂塵が多い
  • 砂粒が外壁に衝突し、塗膜を摩耗させる
  • 表面が傷つくと、そこから劣化が進行

乾燥気候での外壁塗装の寿命

平均的な寿命:やや長め

乾燥気候では、カビや藻による生物劣化が少なく、水分による問題も少ないため、適切な塗料を選べば外壁塗装の寿命は比較的長い傾向にあります。


湿潤気候(高湿度環境)が外壁に与える影響

湿潤気候とは?

年間を通じて降水量が多く、湿度が高い気候を指します。
日本では、日本海側の多雪地帯、太平洋側の梅雨・台風の影響を受ける地域、沿岸部などが該当します。

デメリット:外壁に厳しい環境

1. カビ・藻・コケの大量発生

湿潤気候の最大の問題は、微生物の繁殖が極めて活発になることです。

カビの発生条件

  • 湿度60%以上
  • 温度20~30℃
  • 栄養源(塵埃、汚れ)

藻やコケの発生条件

  • 湿度70%以上
  • 日光が当たらない場所
  • 水分が豊富

具体的な影響

  • 外壁表面が緑色や黒色に変色
  • 美観の著しい低下
  • 塗膜内部に根を張り、塗膜を破壊
  • 保水性が高まり、さらなる劣化を促進

2. 塗膜の膨れと剥がれ

  • 外壁が常に湿気にさらされる
  • 塗膜の下に水分が侵入
  • 高温時に水分が水蒸気となり膨張
  • 塗膜が膨れ、やがて剥がれる

3. 外壁材自体の吸水による劣化

  • モルタルやコンクリート、窯業系サイディングは吸水性がある
  • 常に湿った状態では、外壁材が水分を吸収し続ける
  • 外壁材自体が劣化し、強度が低下
  • ひび割れや欠損につながる

4. 金属部分のサビ

  • 湿気が多いと金属部分が錆びやすい
  • 釘、ビス、サッシ周辺、雨樋など
  • サビが広がると構造的な問題に発展

メリット:わずかに存在

1. 乾燥によるひび割れが少ない

  • 常に湿気があるため、乾燥収縮が起こりにくい
  • 塗膜が柔軟性を保ちやすい

ただし、このメリットは他のデメリットに比べて非常に小さく、湿潤気候は総合的に外壁にとって厳しい環境と言えます。

湿潤気候での外壁塗装の寿命

平均的な寿命:短い

湿潤気候では、カビ・藻・コケによる生物劣化、塗膜の剥がれ、外壁材の吸水劣化など、複数の劣化要因が同時に進行するため、外壁塗装の寿命は短くなりがちです。


高温環境が外壁に与える影響

高温環境とは?

夏季に気温が35℃以上になる日が多い地域や、年間を通じて気温が高い地域を指します。
日本では、関東平野、瀬戸内海沿岸、沖縄などが該当します。

デメリット:加速する劣化

1. 紫外線による塗膜の分解(チョーキング現象)

高温環境の最大の問題は、紫外線による塗膜の化学的分解です。

チョーキング現象とは?

  • 塗料に含まれる樹脂が紫外線で分解される
  • 顔料(白色の酸化チタンなど)が表面に浮き出る
  • 外壁を触ると白い粉が手につく状態
  • 塗膜の保護機能が完全に失われる

発生メカニズム

  1. 紫外線が塗膜に照射される
  2. 樹脂の分子結合が切断される
  3. 樹脂が粉末状に分解される
  4. 顔料がむき出しになる

発生時期

  • 一般的には塗装後8~10年で発生
  • 高温・強紫外線地域では5~7年で発生することも

2. 塗膜の熱劣化

  • 外壁表面温度は夏場に60~70℃に達することも
  • 高温により塗膜の樹脂が軟化
  • 塗膜の硬度が低下し、傷つきやすくなる
  • 塗膜の柔軟性が失われ、ひび割れが発生

3. 色あせ・変色

  • 紫外線により顔料が分解される
  • 特に濃色で顕著に出やすい
  • 美観が大きく損なわれる

4. 膨張・収縮の繰り返し

  • 日中の高温と夜間の低温の差が大きい
  • 外壁材が膨張・収縮を繰り返す
  • 塗膜にストレスがかかり、ひび割れが発生
  • 外壁材自体にもクラックが生じる

メリット:限定的

1. 乾燥が早い

  • 雨後の乾燥が早く、水分滞留時間が短い
  • ただし、これは高温のメリットというより、乾燥気候のメリット

高温環境での外壁塗装の寿命

平均的な寿命:短い

高温環境、特に強烈な紫外線にさらされる環境では、塗膜の化学的劣化が急速に進行するため、外壁塗装の寿命は短くなります

 


低温環境(寒冷地)が外壁に与える影響

低温環境とは?

冬季に気温が氷点下になる日が多い地域を指します。
日本では、北海道、東北地方、日本海側の多雪地帯、標高の高い山間部などが該当します。

デメリット:特有の深刻な劣化

1. 凍害(最大の脅威)

寒冷地での外壁劣化の最大の原因は、凍害(とうがい)です。
※凍害とは外壁内部に侵入した水分が凍結・融解を繰り返すことで、外壁材が破壊される現象。

凍害の発生メカニズム

  1. 外壁のひび割れや塗膜の劣化部分から水分が侵入
  2. 気温が氷点下になると水分が凍結
  3. 水は凍ると体積が約9%膨張する
  4. 内部から外壁材を押し広げる力が働く
  5. 気温が上がると融解し、水分がさらに深部に浸透
  6. この凍結・融解サイクルが繰り返される
  7. 外壁材が徐々に破壊される

凍害の症状

  • 外壁表面の剥離(スケーリング)
  • ひび割れの拡大
  • 外壁材の欠損
  • 塗膜の大規模な剥がれ
  • ポップアウト(外壁が膨らんで剥がれる)

凍害が発生しやすい条件

  • 気温が-2℃以下になる地域
  • 降雪・降雨が多い地域
  • 凍結・融解サイクルが頻繁に起こる地域

凍害が発生しやすい外壁材

  • コンクリート
  • モルタル
  • 窯業系サイディング(特に吸水性の高いもの)

2. コーキング材の劣化

  • 低温でコーキング材(目地材)が硬化
  • 柔軟性を失い、ひび割れが発生
  • ひび割れから水分が侵入し、凍害の原因に

3. 結露による塗膜の劣化

  • 外壁の外側と内側の温度差が大きい
  • 結露が発生しやすい
  • 常に湿った状態になり、塗膜が劣化
  • カビの発生リスクも

4. 積雪による物理的ダメージ

  • 屋根から落ちる雪や氷が外壁を直撃
  • 塗膜に傷がつき、そこから劣化が進行
  • 雨樋や庇が破損

メリット:非常に限定的

1. 紫外線が弱い(冬季)

  • 冬季は日照時間が短く、紫外線量が少ない
  • ただし、雪の反射により紫外線が強まることもある

2. 微生物の繁殖が抑制される(冬季)

  • 低温ではカビや藻が繁殖しにくい
  • ただし、春夏には通常通り発生する

低温環境(寒冷地)での外壁塗装の寿命

平均的な寿命:非常に短い

寒冷地、特に凍害が発生する地域では、外壁塗装の寿命は日本で最も短い部類に入ります。


各気候帯の外壁劣化比較まとめ

劣化速度ランキング(速い順)

1位:高温多湿気候

  • 代表地域:沖縄、奄美諸島、一部の太平洋側
  • 劣化要因:紫外線 + 高温 + 多湿 + 塩害 + 台風
  • 塗装寿命:3~10年

2位:寒冷多湿気候

  • 代表地域:北海道、東北、日本海側の多雪地帯
  • 劣化要因:凍害 + 多湿 + 積雪
  • 塗装寿命:3~10年

3位:高温湿潤気候

  • 代表地域:関東、関西、中部の太平洋側
  • 劣化要因:紫外線 + 高温 + 梅雨の多湿
  • 塗装寿命:5~12年

4位:温暖湿潤気候

  • 代表地域:西日本の内陸部
  • 劣化要因:適度な紫外線 + 梅雨の多湿
  • 塗装寿命:6~13年

5位:温暖乾燥気候(最も優しい)

  • 代表地域:瀬戸内海沿岸の一部
  • 劣化要因:適度な紫外線のみ
  • 塗装寿命:8~15年

一概に上記のランキングがイコールじゃない場合もありますが、比較的影響を受けやすいものや症状という事で認識できると良いかと思います。

その上で沖縄の環境も改めて見てみると、、、

沖縄の気候環境:劣化要因のフルコース

1. 本州の約1.5倍の紫外線量

  • 年間日照時間:約1,800~2,000時間
  • 紫外線量:本州の約1.5倍
  • 特に4月~9月は極めて強烈

影響

  • チョーキング現象が5~7年で発生
  • 色あせが極めて早い
  • 塗膜の樹脂分解が急速に進行
  • フッ素塗料でも10~12年で劣化症状が現れる

2. 年間を通じて高温多湿

  • 年間平均気温:約23℃
  • 夏季最高気温:32~34℃
  • 年間平均湿度:約80%
  • 梅雨時期(5月~6月):湿度85%以上

影響

  • カビ・藻・コケが年間を通じて発生
  • 特に北側の外壁は1~2年で緑色に変色
  • 塗膜の膨れ・剥がれが頻発
  • 高温と多湿の複合効果で劣化が加速

3. 深刻な塩害

  • 島全体が海に囲まれている
  • 常に塩分を含んだ潮風にさらされる
  • 海岸から500m以内は特に深刻
  • 内陸部でも塩害の影響あり

影響

  • 塩分が塗膜に付着し、塗膜を腐食
  • 金属部分のサビが急速に進行
  • 塩分が外壁内部に浸透し、コンクリートを劣化させる
  • 通常の塗料では3~5年で塗膜が剥がれる

以前からの記事でも何度も紹介していますが、沖縄の環境は外壁塗装において厳しい環境と言えます。

耐久度の高いRC造住宅が多いとはいえ、しっかり点検・メンテナンスの重要性を認識しましょう。

おわりに

今回は沖縄だけでなく、様々な地域の環境と外壁塗装について紹介してまいりました。

実際は上記のような気候帯ではっきりと分かれているというよりは、いくつかの気候の特性が混ざったりもするので、より厳しい環境やダメージの発生の仕方などが起きたりもします。

特に外壁は普段あまり注意深く見ていない部分になりますので、改めてまずはご自身の目でご自宅の状態などを見ていただいたり、考えて見たりするきっかけになれば幸いです。

それではまた次の記事でお会いしましょう!!

 

 


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