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沖縄の住宅構造の特徴とは!?RC造が家の9割を占める地域性2024.06.24

こんにちは!三和ペイント沖縄のマーケティング担当のマエザトです!

これまで外壁塗装について塗料や工程について記事を書いていましたが、そもそも沖縄ならではの住宅の特徴という所について紹介が出来ていなかったので、今回はそちらについてご紹介していきたいと思います。
また、それ以外にも様々な種類の住宅構造もあわせてご紹介いたします!

<今回の記事を書いた人>
マエザト:マーケティング課。
大体の記事を書いてる人。
ホームページや広告関連を主に担当。

ミヤギ:工事課。
塗料の受発注や施工PT様との提携。
アフターフォローや点検対応など幅広く担当。

そして今回は塗装業界大先輩の工事課ミヤギさんにお話しを聞き、インタビュー形式でご紹介します!

  • INDEX
    • 前提にある「沖縄」という環境
    • 過酷な気候条件である沖縄に適した住宅とは?
    • 最近は沖縄でも木造住宅が増えてきている!?
    • おわりに~その他の建築工法も最後にご紹介
      • 在来工法
      • ツーバイフォー工法
      • 重量鉄骨造
      • 軽量鉄骨造

前提にある「沖縄」という環境

ミヤギさん、そもそも住宅ってどんな地域でも無くてはならないものだと思いますが。
日本の中で特に”沖縄だから”というような特徴や問題点はあるのでしょうか?

そうですね、日本の中で考えると沖縄だからこそという点は非常に多くありますね。
マエザトさんは沖縄の気候と聞いてパッと思いつくイメージはどんなものがありますか?

うーん、やっぱり「暑い」「風が強い」「潮風がすごい」「台風が多い」みたいな感じですかね?

まさにおっしゃる通りで沖縄は亜熱帯海洋性気候と呼ばれる地域に属してます。
分かりやすく言うと「高温多湿」と言われる気候になっています。

平均気温・湿気も高く塩害や、夏には台風の通り道となる事が多いです。
沖縄は日本国内における住宅環境としては過酷な環境の一つと言えます。

夏には多くの台風が沖縄に接近します

過酷な気候条件である沖縄に適した住宅とは?

なるほど、沖縄が住宅環境において過酷な環境ということは分かりました。
では、国内の他の地域と比べて沖縄に見られる住宅の特徴というのはどういうものがあるのでしょうか?

それは圧倒的な鉄筋コンクリート造りの住宅比率です。
RC造と呼ばれますが、沖縄県内の戸建てにおいてRC造の住宅がおよそ9割となっています。
建物重量が重く台風に強く、木造ではないためシロアリ対策にもなっている点があります。

確かに私の実家もRCでしたし周りもほとんどが同じような所ですね。

最近では沖縄でも木造住宅含むその他構造の住宅も建てられていますが、RC造がまだまだ沖縄では主流といったところです。

ちなみにRC造のメリットについても少し触れていましたけど、その他にもメリット・デメリットはどういう所にありますか?

鉄筋コンクリート造(RC造)のメリット・デメリット

<特徴>

鉄筋とコンクリートを組み合わせて建物を構築する建築構造の一つ鉄筋とコンクリートを組み合わせることで、非常に強固な構造を持ち、耐久性が高い

<メリット>

  • 耐火性/耐久性/遮音性が高い
  • 圧縮力に強いコンクリートと引っ張る力に強い鉄筋の組み合わせにより耐震性もあり、その重量も相まって比較的倒壊しにくい
  • デザインの自由度が高いためバリエーションが豊富

<デメリット>

  • 高重量等の問題で地盤改良する必要性が発生する場合があり、また工期が長くなりやすい
  • 上記の問題から建築・解体のコストが他の住宅素材と比較して高くなりやすい
  • 熱伝導率が高く、夏は暑く冬は寒くなりやすい
  • 気密性が高く結露やカビの発生がしやすい環境

というのが一般的なRC造のメリット・デメリットになりますね。

こうしてみると、建物単体としての耐久力的・機能性は非常に高い印象がありますけど、中に住む人の事を考えると遮音性を除いては環境は良いとは言い難い感じを受けますね。

そうですね。高温多湿・台風含めて沖縄の環境を考え耐久度に特化してますが、住み心地を考えると空調設備や窓の配置・採光などをしっかり考えないといけないのがポイントです。

最近は沖縄でも木造住宅が増えてきている!?

さきほども少し触れましたが、近年は沖縄県内の木造住宅による新築物件の建設件数は増加傾向になっているんですよ。

木造住宅だとどういう所がメリットが大きくなりますか?

まずはコスト面が抑えられ施工期間が短い点ですね。それと通気性の高さによる居心地の良い環境性能が大きいですね。
沖縄ですと耐火性よりも台風や塩害に対する耐性が課題になりますが、素材や工法の改良によりそこも一定水準をクリアできるようにはなってきています。

なるほど、とはいえすでに建てられている分があるので、沖縄は全国的に見てRC造が圧倒的に多い特徴的な地域となっている、という現状なんですね。

そうですね、とはいえこれまでの沖縄県内の戸建て比率は90%超がRC造だったのが、最近は90%を下回ってきているという話も聞いたりしているので、沖縄の住宅事情も今後変化していくかとは思います。

おわりに~その他の建築工法も最後にご紹介

ミヤギさん、本日は沖縄に特化したRC造について基本的なお話ありがとうございました。
改めてまとめますと、RC造は元々沖縄の風土に対して対応する形で広まった独自の住宅文化であり、近年においては気候課題をクリアする形で木造住宅も増えている、というのが現状でした。

とはいえ、どっちが明確に優れているというものではなく、RC造にはRC造の、木造住宅には木造住宅のメリット・デメリットもあり、何を優先度において住宅を作るかというのが一番大事な事かと思います。

※最後には今回紹介したRC造以外の住宅構造をご紹介しておりますので、そちらもぜひご覧ください。

色々な住宅構造のご紹介

➀在来工法(木造軸組工法)

<特徴>

柱と梁を組み合わせて建物の骨組みを形成します。これにより、建物の構造が柔軟で変化に対応しやすい。また、地震などの自然災害に対する耐震性が比較的高く、日本の地震多発地域で広く採用されている構造。

<メリット>

  • 木材を主要な構造材として使用しているため、建築における環境負荷が比較的少ない
  • 調湿性や断熱性に優れている
  • 鉄骨や鉄筋コンクリート造と比較すると低コストでの施工が可能

<デメリット>

  • 木造構造のため、火災が発生した際に建物全体が燃えやすい性質がある
  • 木材の品質や施工技術に依存するため、建物の耐久性や品質管理が難しい場合がある
  • 雨漏りなど躯体が濡れてしまうとシロアリの被害が出る可能性がある

②ツーバイフォー工法(木造枠組壁工法)

<特徴>

木材の柱と梁を組み合わせて壁や天井、床を構築する工法で、ツーバイフォーの由来としては柱と梁に2×4インチ(実際の寸法は約38mm × 89mm)の材料が使用される点から呼び名が付いている。
柱や梁ではなく、木材をはめ込んで箱状にすることで面で建物を支える構造。

<メリット>

  • 構造が比較的単純であるため、施工が容易で工期が短く済みやすい
  • 柱と梁の間に断熱材を挟むことができ、断熱性能が高く、省エネ効果が期待できる
  • 面で建物を支えているため、在来工法と比較して地震や台風に対して強い構造

<デメリット>

  • 木造構造のため、火災が発生した際に建物全体が燃えやすい性質がある
  • 規格がほとんど決まっているため、間取りや窓などの大きさに制限がある
  • 断熱性・気密性は高いが、その反面結露等が発生しやすく、カビやダニ(虫害)の原因になる場合がある

③重量鉄骨造

<特徴>

建物の骨組みや構造体に鉄骨を使用する建築構造の一つ。
軽量鉄骨との違いは材料の厚みにより区別されており、鉄骨の厚みが6mm以上を重量鉄骨、6mm未満のものを軽量鉄骨と呼ぶ。

<メリット>

  • 木造や軽量鉄骨と比較して素材が厚く頑丈
  • 素材が頑丈の為、柱の本数を減らせるため広く間取りを確保することが可能
  • 耐火・防音性に優れている

<デメリット>

  • 使用する材料の重量が重く、地盤改良・基礎作りが必要なため建築コストが高くなりやすい
  • 鉄骨は断熱性能は低いため、断熱材などは別途導入するなどの検討が必要
  • 鉄骨は錆びやすいため、塩害対策や建てる地域の検討が必要

④軽量鉄骨造

<特徴>

建物の骨組みや構造体に軽量な鉄骨を使用する建築構造の一つ。
木造在来工法の柱や梁を軽量鉄骨に置き換えた工法で、「プレハブ工法」と呼ばれる工法が多く採用されている。
※プレハブ工法:規格が決まっている鉄骨を工場で作成し現場で組み上げるだけで完成する工法
        工期が短く済むのが特徴

<メリット>

  • 材料は工場生産の為、品質が安定化しやすい
  • 軽量で柔軟性があり耐震性に優れている
  • 木造と比較して間取りを広く取りやすい

<デメリット>

  • 断熱・防音性が低いため、別途対策の検討が必要
  • 規格が決まっている事が多く間取りの自由度は低い
  • 鉄骨は錆びやすいため、塩害対策や建てる地域の検討が必要

以上になります。

それではまた次の記事でお会いしましょう!!

  


私たちの顧客満足度

三和ペイント沖縄では、三和ペイントグループとしてお客様への塗装・防水のワンストップサービスにて事業を運営しております。このワンストップサービスの中でお客様に高い価値をご提供するために必要不可欠となるのがお客様の生の声です。当社では施工されたお客様へアンケートをお願いすることで、率直なご意見を受け止め、全社員で共有し業務改善に取り組み、全てのお客様の満足度の向上を追求してまいります。

三和ペイント沖縄の約束

  1. 徹底した3S(整理・整頓・清掃)活動。原状復帰をお約束します
  2. 顧客様の立場になり、ご近隣への気配り・心配りを徹底します
  3. 営業・施工とも約束事は言行一致、尊守します
  4. 当たり前を特別熱心に。満足を超える感動を目指します
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